【完全版】大判プリンターの移動手順と注意点|社内移動からオフィス移転まで調達担当者が知るべき全知識
オフィスのレイアウト変更や移転に伴い、
大判プリンターの移動を任された調達・総務担当者様の中には、
「重量があるだけで、自分たちでも動かせるのではないか」と
考えている方も少なくありません。
しかし、大判プリンターは一般的な複合機以上に繊細な精密機器です。
安易な移動は、高額な修理費用や業務停止リスクを招く可能性があります。
本記事では、
大判プリンターを安全に移動させるための正しい手順や自社移動のリスク、
専門業者へ依頼すべき判断基準まで、調達担当者が押さえておきたいポイントを解説します。
大判プリンターは重量物であるだけでなく、
内部に印刷ヘッドやインク経路、電子基盤を持つ精密機器です。
- ・移動前にメーカー保証や保守契約の内容を確認する
- ・インクや廃インクタンクの処理をせずに傾けない
- ・印刷ヘッドやキャリッジ部を固定してから移動する
- ・搬出入ルートだけでなく曲がり角の通過可否も確認する
- ・別フロア移動やトラック輸送は専門業者への依頼を検討する
事前準備を省いて移動すると、
故障やインク漏れ、業務停止につながる可能性があります。
大判プリンターを移動させる際は、
事前準備から搬出まで、精密機器ならではの正しい手順を踏む必要があります。
手順を誤ると、移動直後に電源が入らなくなったり、
インクが内部で漏れ出したりするトラブルにつながる可能性があります。
手順1:メーカーへの確認と保証内容のチェック
移動が決まったら、
まず対象機器のメーカーや保守契約を結んでいる販売店へ連絡しましょう。
メーカーや保守契約によっては、
ユーザー自身や非正規の業者が移動したことによる故障が、
保証対象外となる場合があります。
移動後のトラブルで高額な修理費用を避けるためにも、
現在の契約内容と、指定業者以外で移動させた場合の保証への影響を
事前に確認しておくことが大切です。
手順2:インク・廃インクタンクの固定と抜き取り
次に、内部のインクや廃インクタンクの処理を行います。
大判プリンターをそのまま傾けたり振動を与えたりすると、
残ったインクが漏れて内部の電子基盤に影響する恐れがあります。
移動前には、メーカーの取扱説明書や保守担当者の指示に従い、
インクカートリッジや廃インクタンクの取り扱いを確認しましょう。
長距離移動やトラック輸送を伴う場合は、
カートリッジを抜くだけでは不十分な場合があります。
機種によっては輸送準備モードなど、メーカー指定の移動手順が
用意されている場合があります。
手順3:キャリッジや印刷ヘッドのロック処理
大判プリンターの心臓部である印刷ヘッドやキャリッジの固定は、
特に重要な工程です。
通常時、キャリッジは内部で動く構造になっているため、
そのまま運搬すると振動で内部の壁面に当たり、
ノズルやセンサーが破損する可能性があります。
メーカー指定の方法で印刷ヘッドやキャリッジを固定します。
機種によっては輸送用の固定具が付属している場合があります。
手元にない場合は、事前にメーカーや専門業者へ相談することをおすすめします。
手順4:梱包と搬出ルートの確保
固定作業が完了したら、本体を気泡緩衝材や専用資材で梱包します。
スタンド付きのモデルは重心が高く、転倒しやすい場合があります。
必要に応じてスタンドから分解する、または強固に固定することが重要です。
あわせて、エレベーターのサイズ、通路幅、出入口の段差、搬出入経路を
確認しておきましょう。
特に注意したいのが、廊下の曲がり角です。
大判プリンターは横幅が大きいため、直線の通路は通れても、
曲がり角で通過できないケースがあります。
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コスト削減を重視する調達担当者にとって、
「社内の人員だけで移動できないか」という点は重要な検討事項です。
しかし、大判プリンターの移動を自社で行う場合、
機器の故障だけでなく、作業者の怪我やオフィスの壁・床の損傷に
つながる可能性があります。
同じフロア内の数メートル移動なら自社対応できる場合もある
同じフロア内で、
キャスター付きのスタンドに載った大判プリンターを数メートルだけ動かす程度であれば、
自社で対応できる場合もあります。
ただし、床のわずかな段差や、LANケーブル・電源コードの引っかかりには
十分な注意が必要です。
少しの距離であっても、本体を大きく傾けることは避けるべきです。
インク漏れや内部部品のズレにつながる可能性があります。
別フロアやオフィス移転なら専門業者への依頼が安心
階数をまたぐ移動や、トラックを用いたオフィス移転を伴う場合は、
専門業者への依頼を検討しましょう。
大判プリンターは重量があるだけでなく
、内部に精密な駆動部品やインク経路を持つ機器です。
- ・本体重量が50kg〜100kg以上になる機種もある
- ・階段や段差の作業には専門的な搬出入技術が必要
- ・トラック輸送では振動対策や固定方法が重要
- ・搬入後の設置環境にも注意が必要
専門業者は、
機器の特性に合わせた養生や固定、搬出入ルートの確認を行ったうえで作業します。
移動中の破損や内部トラブルを防ぐためにも、
別フロア移動や長距離移動では無理な自社対応を避けることが大切です。
リース物件や保守契約中の機器は事前確認が必要
リース物件の大判プリンターを移動する場合は、
リース会社や保守契約先への確認が必要です。
リース品は所有権がリース会社にあるため、
設置場所を変更する際に事前申請や承認が必要となる場合があります。
また、移動作業を指定業者で行うことが条件になっているケースもあります。
計画段階で契約書や担当窓口へ確認しておきましょう。
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大判プリンターを自社で移動させた場合、
見た目には問題がなくても、
内部で不具合が発生していることがあります。
移動後に印刷がかすれる、線が歪む、電源が入らないといったトラブルが
起きることもあるため、事前にリスクを理解しておくことが重要です。
印刷精度が低下するリスク
運搬時の振動や衝撃により、印刷ヘッドや内部の軸にズレが生じると、
印刷品質に影響が出る可能性があります。
移動後に、印刷がかすれる、色がずれる、線が歪むといった症状が
出る場合があります。
インク漏れや電子基盤の破損リスク
本体を傾けた状態で移動すると、
内部のインクが漏れたり飛散したりする恐れがあります。
漏れたインクが電子基盤や内部部品に付着すると、
ショートや故障につながり、高額な修理が必要になる場合があります。
物損・人身事故のリスク
大判プリンターは重量があり、
重心の位置によっては不安定になりやすい機器です。
運搬に慣れていない社員が作業すると、
本体の落下や転倒、作業者の怪我、オフィスの壁や床の損傷に
つながる可能性があります。
搬入後すぐに電源を入れるリスク
トラック輸送や季節によっては、
搬入直後の本体内部に結露が発生する場合があります。
外気で冷えた機器を暖かい室内へ搬入してすぐに電源を入れると、
内部結露により基盤へ影響が出る可能性があります。
搬入後はメーカーの指示に従い、
必要に応じて十分に室温へなじませてから起動しましょう。
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A. まずは電源ケーブルがしっかり差し込まれているか、
電源まわりに問題がないかを確認してください。
それでも起動しない場合やエラーが表示される場合は、
無理に何度も電源を入れ直さず、
メーカーや保守窓口、移設を行った業者へ相談しましょう。
A.機種によっては、
インクカートリッジや廃インクタンクを取り外さずに移動する場合があります。
移動前には、取扱説明書やメーカー・保守会社の案内に従ってください。
A. キャスター付きのスタンドに載っていて、
同じフロア内を水平に数メートル動かす程度であれば、
自社で対応できる場合もあります。
ただし、段差やケーブルの引っかかり、本体の傾きには十分注意してください。
A. リース物件の場合、
設置場所の変更に事前申請や承認が必要となる可能性があります。
無断で移動すると契約上の問題につながる場合があるため、
リース会社や保守契約先へ確認してから移動計画を進めましょう。
A. 搬入直後は、
機器を室温になじませてから電源を入れることをおすすめします。
起動後はすぐに本番印刷を行わず、ノズルチェックやヘッドクリーニングを行い、
印刷状態を確認してから使用しましょう。
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大判プリンターは、外見は頑丈そうに見えても、
内部には印刷ヘッド、インク経路、電子基盤などの繊細な部品を持つ精密機器です。
一時的なコスト削減のために無理に自社で移動させると、
結果的に修理費用や業務停止など、
大きな損失につながる可能性があります。
大判プリンターを移動する際は、次のポイントを確認しましょう。
- ・移動前にメーカー保証や保守契約を確認する
- ・インクや廃インクタンクの処理を行う
- ・印刷ヘッドやキャリッジ部を固定する
- ・搬出入ルートや曲がり角を事前に確認する
- ・別フロア移動やオフィス移転では専門業者へ相談する
調達担当者としては、
保守保証の維持やトラブル時の責任範囲まで考慮し、
無理のない移設計画を立てることが大切です。
本記事で紹介した手順や注意点を参考に、
安全で確実なオフィス移設・レイアウト変更を進めてください。
