精密機器輸送時の振動・衝撃対策 〜測定手法と緩衝技術の最前線〜

更新日:2025年10月10日

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精密機器は、その名の通り非常に繊細な構造を持ち、わずかな振動や衝撃が故障や性能低下に
つながる恐れがあります。
輸送の現場では、見えない揺れや一瞬の衝撃が大きなトラブルを引き起こすことも少なくありません。


本記事では、精密機器輸送における振動・衝撃対策として、「測定」「緩衝」「固定」「環境配慮」という4つの観点から、具体的な方法をご紹介します!

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目次
振動・衝撃が精密機器に与える影響
振動・衝撃の測定方法
緩衝材の種類と特徴
固定方法の工夫
納入先の環境条件への配慮
まとめ

振動・衝撃が精密機器に与える影響

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故障

内部部品の破損や基板の亀裂など

精度低下

計測機器や医療機器などでは数値の信頼性に影響

誤動作

衝撃によりプログラムが不安定になるケースも

特に長距離輸送や段差を越える場面では、外見上は問題がなくても内部ダメージが生じている
可能性があります。
そのため、事前の対策と輸送後のチェックは欠かせません


振動・衝撃の測定方法


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輸送時の状況を把握するためには「測る」ことが第一歩です。
代表的な方法には以下があります。

加速度センサー

車両や梱包内に設置し、加速度の変化を数値化

衝撃ロガー

輸送中の衝撃を記録し、どの場面で発生したかを後から確認可能

実輸送試験

試験機で実際の道路振動や段差衝撃を再現し、機器がどの程度耐えられるかを評価

これらの測定により、適切な緩衝材や輸送方法を選定する基礎データを得ることができます。


緩衝材の種類と特徴


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衝撃を和らげる緩衝材は、輸送品質を左右する重要な要素です。
代表的な種類は以下の通りです。

ウレタンフォーム

衝撃吸収性に優れ、形状に合わせて成形可能

ジェル素材

高い吸収力を持ち、繰り返しの振動にも効果的

気泡緩衝材(エアキャップ)

軽量で扱いやすく、広く普及

エアクッション

大きな衝撃を緩和でき、隙間埋めにも有効

輸送する機器の重量・サイズ・形状に応じて、最適な組み合わせを選定することが重要です。


固定方法の工夫


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緩衝材だけでなく、「動かさない工夫」も大切です。

・ストラップや荷固めベルトで箱内外の揺れを抑制
・ターンバックルを用いた強固な固定
・ショックマウントによる振動吸収機構の導入

さらに、車両の中央部など比較的揺れの少ない場所に積載するなど、
実務的な工夫も効果的です。


納入先の環境条件への配慮


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輸送経路や納入先の環境によっては、湿度や温度が振動・衝撃の影響を
増幅させることがあります。

・湿気対策には乾燥剤や防湿フィルム

・温度変化には断熱材や空調車両の利用

これらを組み合わせることで、輸送時のリスクを大幅に低減できます。


まとめ


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精密機器輸送における振動・衝撃対策は、

測定で現状を把握
適切な緩衝材で守る
固定で動きを防ぐ
環境条件も考慮する

の4つをバランス良く実施することが重要です。
これらを徹底することで、安心・安全な精密機器輸送が実現できます。





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